注目キーワード
  1. マネジメント
  2. 営業
  3. 学ぶ
首の痛み

事故で首にダメージ、後遺症で手足のしびれが治らない時、どうするか? Vol.2

この記事では、

「事故で転倒、それが原因で後縦靭帯骨化症が悪化、手足のしびれが治らない、どうしたらいいんだろう」

そう思っている人に向けた記事です。

実は、何を隠そう私がいま、後縦靭帯骨化症に苦しんでいる本人なんです。ですので、同様の症状で苦しんでいる方も多いと思いますので、参考になるか分かりませんが、これから何回かに分けて、この病気についてブログをアップしていきます

今回は2回目です。

さて、後靭帯骨化症ですが、どんな病気か、前回説明していませんでしたので、ここで説明します。難しい説明は専門機関、病院などのホームページにあるので、詳しいことはそちらをご確認ください。ここでは、できるだけ簡単に説明したいと思います。

1.脊椎と脊髄とその仕組みについて

まず、首には、頸椎(けいつい)、硬膜(こうまく)、頸髄(けいずい)があります。

  • 頸椎は、曲がる機能が付いた首の骨で、ドーナッツ状の骨が積み重なっています。
  • 頸髄は、神経の束です。脳からつながっています。
  • 硬膜は、脊髄が通るパイプで、頸椎のドーナッツ状の骨の中を通っています。

つまり、上から見ると、まず、ドーナッツ状の首の骨があり、その中を硬膜というパイプあり、さらにその中を神経の束が通っている状態です。

健常者は、この硬膜のパイプと神経の束の間にゆとりがあります。そしてパイプの中を髄液が流れています。神経の束はパイプの中で脊髄液に浸って、ブラブラしているような感じです。

そして、さらに靭帯があります。首の骨は前後、左右に動きますが、変な方向に動かないように靭帯がサポートしています。

首の骨をサポートしている靭帯には名前があります。人の顔を正面から見て、首の骨すぐ裏の部分にあるものを後縦靭帯と言います。

2.後縦靭帯骨化症とは、

後縦靭帯骨化症とは、この後縦靭帯が異常に発達して、硬膜でできたパイプと、その中に通る神経の束である脊髄を押し込んでしまい、硬膜、脊髄(神経の束)が、押しつぶされ変形してしまう難病の一種です。ひどい場合だと、脊髄(神経の束)が本来の太さの半分以下になってしまうなど、脊髄(神経の束)に強い影響を与えます。

後縦靭帯骨化症になると、脊髄(神経の束)が、正常に機能しなくなり、それが原因で、手足の痺れ、力が入らないない、手足が動かない、歩けないなどの症状が出てきます。

後縦靭帯骨化症は、アジア系の人種に多く、長い時間をかけて悪化するそうですが、私のように事故で転倒することで、もともとあった後縦靭帯骨化症で変形した頸髄(神経の束)が直接ダメージを受け、手足が痺れる、力が入らないなどの、症状が一気に健在化することがあるようです。

まさに私の場合は、まさにこの症状で、頸髄(神経の束)がダメージを受け、その影響で左手親指、人差し指が痺れ、握力が半分になり、胸から手首にかけても痺れが発生、さらに左足に力が入らず、走れないようになり、歩くとびっこ引く、そんな状態になりました。

3.再びリハビリを兼ねて入院

さて、ここから私のストーリーに戻ります。2019年11月中旬、事故直後の入院先の病院で後縦靭帯骨化症と診断されたのですが、骨折、打撲など、複合症だったこともあり、手足の痺れ、力が入らないなど、その時は何が原因なのかがよくわからない状態でした。

1時間かけて、通いでリハビリができなかったこともあり、いったんその病院はすぐに退院しました。そして、近所にある大規模病院での診察が始りました。受診先は整形外科でした。その病院では、頸椎は整形外科が担当しています。まずは、レントゲンを撮り、鎖骨周りの治療からスタートしました。治療と言っても、まずは鎖骨ベルトを提供してもらい、その日から装着しました。鎖骨ベルトをつけるだけで、鎖骨の痛みがかなり軽減されました。ただし、骨折の影響で腕の動きにはかなりの制限があり、ちょっと動かすだけで、激痛が走りました。

週一で2回ほど外来を受診、鎖骨の状況を確認しつつ、一方で後縦靭帯骨化症から来る左手、左足の状況の診察も行いました。グーパーが10秒間で何回できるか、腕の力の入り具合、痛点をどう感じるか、神経の反応はどうかなど、短時間で細かく診断していきます。しかし、一向に改善しませんでした。そのため、リハビリと診察を行いながら、最悪は手術もするという前提で2週間ほど入院することにしました。

入院までの間は、基本は自宅療法、左上半身の痛みから1人で寝床から起き上がるのが相当辛かった時期でした。それでも、指は動きましたし、パソコンに向かうこともできたので、在宅で仕事をしていました。

 4.入院時の後縦靭帯骨化症の症状

その時の症状ですが、まず、左手の親指、人差し指が断続的に痺れていました。正座している時に足が痺れるような感じの痺れかたです。親指の付け根の筋肉が痩せ指を左右に広げる力も落ちていました。そして、手首も痛く、自由に手首を動かせません。手首から肘にかけても腫れており、その腫れのせいもあって、指の動きに制限がありました。胸の筋肉から肩にかけても痺れているような感覚でした。握力も半分程度になっていました。

足は、股関節からしたの足がブラブラしているような感じで、足を自分の思ったようにコントロールすることができません。足先を思ったポイントにタッチしようとしても、できないんです。そして、左足全体の筋力が落ち、歩くときには左足の膝がガクッと抜けるような感じで、びっこをひいてしか歩けませんでした。

何とも悲惨な状態でした。その時は、とても情けない気持ちで、前向きに考えようとするものの、現実はそのような感じでしたから、すぐに悲観的になる。その繰り返しの日々がずっと続きました

5.リハビリと入院生活

さて、そのような状況の中、リハビリを兼ねての入院生活が始まりました。最初は4人部屋でした。基本的に寝て、身体を休め、治療に専念するというものでした。毎日、リハビリ部屋に赴き、そこで理学療法士、作業療法士の先生にお世話になりました。

作業療法士は、腕、指などを担当します。理学療法士は、足を担当します。作業療法士は指、腕、肩をマッサージ、そして、時々指先の動きがどのような状況を確認するため、器具を用いてテストを行い状況を確認します。

理学療法士は、歩くための筋肉強化を中心に行いました。

これを毎日1から1.5時間程度行います。更に、それ以外の時間は、自分で工夫してベッドの上でできる運動、筋力強化のための簡単なエクササイズをしていました。病棟にはカフェのような場所があるのですが、そこに歩行器支援器具があったので、毎日歩行練習をしていました。

その時に若干効果があったのが、足に重りを巻くと言うやり方でした。左足がブラブラしていたこともあり、左足首に1kgの重りを付けることで、振り子の原理で足が動かしやすかったのです。

さらに時々、レントゲンを撮り骨折の状況を確認しました。

このような生活を2週間程度行うことで、怪我の回復を待ち、後縦靭帯骨化症の影響を確認していました。 結果的には、その間にあまり回復することはありませんでしたが、骨折などの怪我はかなり落ち着いてきました。

ただ、入院中も仕事の電話、メール、電話会議など、結構忙しくあっと言う間の2週間でした。

6.いよいよ退院

確か、12月20日頃、病院から退院。それからは出社に備え、近所を1時間程度歩くリハビリを行っていました。この頃はびっこひきながら歩いていましたし、痛めた左足の体力がないため、すぐに疲れてしまい、長くあることが難しい状況でした。

そして、年内に2度ほど、社会復帰も兼ねて、久しぶりに都内のオフィスに出社しました。電車、階段など、長距離歩くことができるか心配でしたが、なんとか工夫すれば通勤することを確認しました。

今でもあまり変わりはないのですが、左足先から着地しようとしても、力が入らないため、手すりを使って身体を支えるか、もしくは左足かかとから着地するなどして、ゆっくり階段を下りていました。

久しぶりにオフィスに行くと、会社の仲間が暖かく迎えてくれました。大きな事故でしたが、不幸中の幸いで、身体は自由に動かなかったですが、本当にうれしかったことを覚えています。

このような状況のまま、2019年は年越し、人生で初めての怪我をした状態での年越しでした。

続く

首の痛み
最新情報をチェックしよう!