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事故で首にダメージ、後遺症で手足のしびれが治らない時、どうするか? Vol.3

この記事では、

事故で転倒、それが原因で後縦靭帯骨化症が悪化、手足のしびれが治らない、どうしたらいいんだろう

そう思っている人に向けた記事です。

実は、何を隠そう私がいま、後縦靭帯骨化症に苦しんでいる本人なんです。ですので、同様の症状で苦しんでいる方も多いと思いますので、参考になるか分かりませんが、これから何回かに分けて、この病気についてブログをアップしていきます

今回は3回目です。

1.いよいよ通勤開始

2019年1月から出勤し始めましたが、鎖骨はくっついていませんし、足もまだびっこを引いているような状況でした。会社には申し訳なかったのですが、在宅勤務と時差通勤を組み合わせて、出社させてもらうことにして、仕事をスタートしました。

電車通勤をしてみていろいろと気づいたことがあります。まず、左鎖骨に痛みがあり、左手に力が入らないため、つり革につかまって電車に乗るにしても、とっさの動きができないことから、結構大変でした。

かといって、どこにもつかまらずに中央に立っているのは、左足に力が入らないこともあって、回りに押されたりしたら、そのまま倒れそうになることもあり、もっと大変でした。

ですので、電車に乗るときには、とにかく空いている一番前か、一番後ろの車両、そして混雑する通勤時間を避けるしかありませんでした。

さらに大変だったのは、階段です。上りはまぁ、問題なく登れるのですが、片足に力が入らないため、下りは少し恐怖感があり、しかも素早くトントントンというようには降りられません。

左足先の力が弱いため、左足はかかとから階段に下ろすようにするなど、工夫が必要でした。

私の通勤経路、横浜駅を通って都内まで行くこともあり、結構乗り換えとかもあります。そして、バリアフリーじゃないところも結構あり、慣れるまで通勤は少し大変でした。

でも、何回が通っていると、エスカレーター、エレベーター、階段などだんだんとどこをどうやって行けばいいのか、その方法がわかってくるもので、混雑さえ気にしなければ、通勤も苦にはならなくなりました。

2.後縦靭帯骨化症、症状の変化

さて、身体の症状ですが、時間とともに鎖骨周りの痛みも治り、事故で受けた外傷的部分は随分と良くなってきました。そうすると浮き彫りになってくるのは後縦靭帯骨化症の症状です。

当初は事故の外傷からの痛み、痺れなのか、後縦靭帯骨化症からくるものなか良くわからなかったのですが、だんだんと後縦靭帯骨化症からきている痺れ、力が入らないと言う症状であることがわかってきました。

自分としては、自己治癒力にも期待していた部分もあり、この頃は何とかなるんじゃないかと思っていました。一方で、治りが遅く、手術しないと治らない可能性も否定できず、日々心が揺れていました。

3.セカンドオピニオンと手術方法

定期的に主治医の診断を受けていましたが、何とかしなければと思う気持ちが強くなり、知見を増やし不安になる気持ちを乗り越えるため、思い切ってセカンドオピニオンを聞きに行くことにしました。

そのことを主治医にも説明し、了承を得た上で4件、セカンドオピニオンを聞きに行きました。実際には主治医の先生に申し訳無かったので、2件しか報告はしませんでした。

セカンドオピニオンを受けるにあたり、後縦靭帯骨化症についてできる限りインターネットを使って調査をしました。後縦靭帯骨化症がどのようなものか、どのような手術方法があるのかなどかなり調べました。

結果、基本的に首の後ろから手術をする後方椎弓形成術か、首の前から手術をする前方徐圧固定術の2種類があることがわかりました。

さらに後方椎弓形成術でも、首の骨の真ん中か、脇を切り徐圧、傷口がどの位の大きさになるか、筋肉を切るか/切らないかなど、医者によって手術療法がかなりあることがわかりました。

また、前方からの手術も、前から首の骨と後縦靭帯を削り、頸髄を徐圧、穴の開いた部分に自骨、もしくはセラミックの骨を入れ、そこにチタンプレートでビス留めする手術方法があることがわかりました。

後方椎弓形成術は、日本でもアニメーションで説明している病院や、実際の手術動画を公開している医者もいるので、イメージがつかみやすいです。

一方前方徐圧固定術は、なかなかイメージがつかみづらかったのですが、アメリカに、類似の頸髄を徐圧するACDF(前方頸髄徐圧固定術)のアニメーションで説明しているもの、実際の手術動画、そして術後の動画など多数あり、理解に役立ちました。手術動画は、最初は気持ち悪くて見ることができなかったのですが、何回もみているとだんだんと慣れました。

そして、アメリカの実際の手術動画を数多くにてわかったこと、それは私は趣味でDIYをやっていることもありますが、重要なことは、医者の手先が器用で、そして手術に慣れているか、と言うことです。そして一番重要なことはその医者を信用できるか、だと思いました。

4.セカンドオピニオンの実際

そのような事前の下調べをして、さらにどの医者がいいのか、これがまた調べるのが大変です。誰がいいのかなど、ネットの情報だけではつかみきれません。とりあえず、手術数の多い有名そうな医者を選んで、主治医に相談して行ってみました。

まずは関西方面で、ゴッドハンドと呼ばれるK先生の基に伺いました。この先生は後方椎弓を得意としています。特徴は傷の小ささ、そして低侵襲です。結果は、今の症状を鑑み、さらに今後の人生を考慮するとすぐにでも手術をした方が良いと言うことでした。今の状況で再び、事故に合うようなことがあったら、もっと酷い状況になる可能性もあるからとのことでした。

次に都内の丸の内に診療所を構えるI先生です。この先生も後方椎弓を得意としています。特徴は筋肉を温存できることです。結果は、同様にすぐにでも手術をした方が良い、理由は上記と同様でした。

さらに、新横浜にある病院のK先生です。ここは手術数が多いところです。この先生は後方椎弓で手術することが多いことから、後方椎弓を進められました。結果は、同様できるだけ早く手術した方がいいですよということでした。

ここまでずっと、後方椎弓が多かったので、前方からのアドバイスをもらえるところもということで、横浜にある病院のY先生に話を聞きに行きました。結果は、前方からでも後方からでも、どちらでも大丈夫、それぞれの方向から手術した場合のメリット、デメリットについて丁寧に説明をしていただきました。私の場合は前方からの方がメリットが出やすい一方、固定した以外の骨に負担がかかる可能性もあることを指摘されました。

首の手術と言うことで、自分にとっては緊急事態、かつ最重要事項、どうしても慎重になります。できるだけ自分で納得したかったので、今回セカンドオピニオンを伺いにいろいろと行ってみました。時間はかかりましたが、理解を深めることができ良かったと思います。

セカンドオピニオンもいろいろで、保険診療外のところもあれば、保険診療として扱ってくれるところもありました。まずは、ネットで調べて、この先生と思うところがあれば、病院に電話をしてセカンドオピニオンを聴くことができるか、費用はいくらかかるか、何を準備すればいいかなどを確認します。また、同時に主治医にもセカンドオピニオンを聞きに行きたいと伝えます。ここで嫌な顔されるような医者はお勧めできません。そして、セカンドオピニオンを聞きに行く際に、必要に応じて紹介状を書いてもらうよう依頼をします。

セカンドオピニオンを聞きに行く際には、病院によっては紹介状が必要ですし、MRIなどの画像データは必須です。もし、なければその病院で撮影することになり料金が上がることになります。私は事故で入院した際にさまざまな検査を行った画像入りのCDを持っていたので、セカンドオピニオンの時はそれが役に経ちました。

さて、次回以降いよいよ手術に向けて、主治医と話をしていくことになります。

続く

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