昨日、何気なくテレビを見てたら、日本に住む外国人が田舎に帰り、親との関係を改める、という企画をやっていました。
そこに出ていたのは、ウクライナ人のセーニャさんでした。
彼女はウクライナ・キエフ生まれで、 大学卒業後日本に来日しました。
実は、彼女が来日したのは、東日本大震災のすぐ後でした。
ウクライナには、 みなさんも聞いたことがあると思いますが、チェルノブイリ原発があります。チェルノブイリは、1986年4月26日に大規模な原発事故がありました。
そのような理由もあり、セーニャさんのお父さんは、セーニャさんのことを心配し、来日することを大反対、ドアの前で身体を張って娘が出発するのを拒んだそうです。
セーニャさん、大の日本好き、特に日本の歴史が大好きなようで、現在はロシア人相手の観光ガイドをやっています。
今回、帰国した際になんとか彼女のお父さんに日本の素晴らしさを伝えることで、お父さんとの関係を改善したいと思っていました。
そこで、彼女がとった作戦が感動でした。
どんな作戦を彼女がとったのかと言うと、
彼女が日本でガイドをしているところ、そして彼女が日本で素晴らしいと思う場所を、3Dプロジェクターを使って、家族に見せるということでした。
彼女が選んだのは、日光東照宮、富士山、京都の伏見稲荷、そして宮城の松島でした。
その日本らしい情緒ある綺麗な景色を背景に、セーニャさんが普段ガイドとしてやっているように説明をします。
また、さらに彼女が普段暮らす姿、友達と楽しんでいるいる姿などを紹介しました。
流石に、こうした画像を見せられたお父さんも、涙、涙で、娘が頑張っている姿を見て、ついに号泣。
日本に興味を持った、妻とぜひ一緒に行ってみたい、そんな言葉が最後は口から出てきました。
完全にセーニャの作戦勝ちでした。
私はこれを見て、感じたことは、
”気持ちの一杯詰まった最高のプレゼントは、何年間も動かすことができなかった人の心も変えてしまう”
ということでした。
その人のことを想い、一生懸命準備し、練習もして、、、、
そうした想いってやっぱり、人の心を動かします。
仕事の中、私たちはどれくらい相手のことを想って、働いているでしょうか?
私は営業としてお客様と接すると時に、一番大切なこと、基本的ですが、やっぱり、こういう気持ちなんだなと、改めて思いました。