今年、箱根駅伝を見ていて、あれっと思ったことがあります。
それは一人の選手のインタビューで「シューズの厚底により高速化云々で以前よりも早く走ることができるようになった 」と。
どこかで聞いたような話、そうです。
2017年に地上波で放映していたTBSの シューズを巡る企業間競争のドラマ 「陸王」でした。
https://www.tbs.co.jp/rikuou_tbs/
えー、現実にそんなことがあるのかと思い、早速調べてみました。
すると、なんと、今回はほとんどの選手が同じシューズを履いているではありませんか?
そのシューズとは、
というランニングシューズです。
ナイキズームXヴェイパーフライ ネクスト%とは!
以下ナイキホームページより抜粋、
勝利のためのデザイン
世界トップクラスのランナーたちが、このシューズを履いてレースに出場するのには理由があります。Nike最速を誇るナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%には、Nike ZoomXフォームや画期的なカーボンファイバー製プレートなどの最新テクノロジーを搭載。ゴールテープを一番に切るためのデザインです。
秘密兵器を内蔵
このシューズの革新性は、極めて高いエネルギーリターン率にあります。秘密はNikeで最も反発力に優れたNike ZoomXフォームに挟まれた、軽量のカーボンファイバー製プレート。これらのプレートとフォームが連動することで足を前に押し出す感覚が生まれ、走りにスピードを加えます。
驚異的な軽さのアッパー
最新のVaporWeave素材は、極めて頑丈でありながら驚くほど軽量。耐水性にも優れているので、頭から水をかぶってもシューズに浸透することはありません。
スピードを追求したミッドソール
このシューズが最速であるのには、もう1つ理由があります。それは、かかとからつま先まで配された、Nikeで最も反発力に優れたNike ZoomXフォームの存在。このバージョンではフォームを増量し、さらにエネルギーリターン率を高めています。
とのこと。
実は、今年の箱根はシューズ戦争を制したナイキの独り舞台になっていました。
なんと、区間賞を獲った選手の70%がヴェイパーフライを履いていました。
更に調べて見ると、驚くことに2019年は世界中のあらゆる場所で、自己ベストとコースレコードが量産された年だったそうです。
例えば、男子東京マラソン2019では、
1位 ビルハヌ・レゲセ(2:04:48)
2位 ビダン・カロキ(2:06:48)
3位 ディクソン・チュンバ(2:08:44)
4位 サイモン・カリウキ(2:09:41)
5位 堀尾謙介(2:10:21)
出典:ヤフーニュース
男子上位5位までの選手全員がヴェイパーフライを履いていました。
男子ロンドンマラソン2019でも
1位 エリウド・キプチョゲ(2:02:37)
2位 モジネット・ゲレメウ(2:02:55
3位 Mule Wasihun(2:03:16)
4位 トラ・シュラ・キタタ(2:05:01)
5位 モー・ファラ―(2:05:39)
出典:ヤフーニュース
男子上位5位までの選手全員がヴェイパーフライを履いていました。
ランニングシューズについては、全くの素人ですが、
これまで軽量シューズがもてはやされていた時代から、一気に厚底シューズブームに、時代の流れが大きく変わってきていることを実感しました。
シューズなど、技術革新が比較的起こりづらいような分野においても、技術革新によりマーケットのシェアが大きく変わるものなのだと、驚かずにはいらせれません。
今年の東京オリンピックで、このナイキ厚底シューズから目が離せません。
また、来年の箱根駅伝での競合他社とのシューズ戦争にも益々目が離せなくなりそうです。
画像出展:ナイキ